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LTE-Advancedによるパフォーマンスの追求

February 26, 2013
著者:   カテゴリー:イベント

Mobile World Congress 2013 (MWC 2013) 、移動通信関連の世界最大の展示会がスペインのバルセロナにおいて2月25日(月)に開幕しました。LTE-Advancedは今回の主要テーマのひとつであると言えますが、エリクソンもMWC 2013においてLTE-Advancedの商用化に向けたいくつかの取り組みを紹介しています。

スマートフォンとLTEの本格的な普及が進む昨今、スマートフォンユーザーが満足するネットワークのパフォーマンスをいかに提供することができるかが、通信事業者の競争力の重要な指標となっています。主要都市におけるLTEの捕捉率と速度計測情報がモバイル関連のニュースとして頻繁に登場し、単に音声やテキストでつながるということだけではなく、アプリやリッチなコンテンツを快適に利用できるネットワーク速度への要求が高まっています。

アプリのダウンロード、Eメールの添付ファイル閲覧、SNSでの画像投稿や動画ストリーミングなどさまざまなスマートフォンの利用シーンにおいて、その増大する速度への要求に対し、ユーザーの満足度を量る指標の一つに反応時間があります。エリクソンコンシューマーラボの調査によると、ユーザーはウェブブラウザーに対して4~8秒以上の反応時間で視覚的な注意力を失います。

・とぎれることなく即座に反応できるー0.1秒
・思考の流れが妨げられないー1秒
・視覚的な注意力を失い始めるー4~8秒
・同じタスクにおいて注意力を維持する限界の時間―10秒

通信事業者にとっては、この「4~8秒」以下を実現することが非常に重要であると言えます。さらに、通信事業者どうしの激しい競争環境におけるユーザーエクスペリエンスの向上という観点から、ユーザーがまったくフラストレーションを感じない1秒以内まで、ネットワークパフォーマンスが追求されることになるかもしれません。

各通信事業者は現在既にLTEカバーエリアの拡大、Wi-Fiオフローディングなど、ネットワークパフォーマンスを向上する取り組みを進めていますが、MWC 2013ではLTEの後継となる「LTE-Advanced」が注目のテーマの一つです。LTE-Advancedは、LTEから機能が拡張され、複数の無線帯域を束ねてデータ通信に使える「キャリアアグリゲーション」、複数のアンテナと送受信機を組み合わせてデータ通信速度の高速化を可能にする「MIMO」技術の拡張、大きなカバレッジのセルの中に小さなカバレッジのセルを構成しこれらを組み合わせて利用するヘテロジニアスネットワークなど、ネットワークパフォーマンスの向上が図られており、LTEの拡張技術として商用化競争が既に始まっています。エリクソンはMWC 2013において、最高データ転送速度が20MHz帯域幅を使った場合に150Mbpsに達する効率的なキャリアアグリゲーション機能を備えた基地局と端末のデモを行ったり、実用化は少し先になりますが基地局と端末の両方に8つのアンテナを持ち、これらを同時に使ってそれぞれ異なるデータストリームを基地局から端末に送り、最大1Gbpsの速度を実現する8x8 MIMOのデモを実施するなど、LTE-Advanced技術の商用化、高度化に向けた取り組みを披露しています。