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エリクソンの知的財産 ~テクノロジーリーダーシップを推進する~

September 30, 2014

180カ国で事業を展開し、グローバルな事業規模と、テクノロジーとサービスにおけるリーダーシップを備えているエリクソンは、実は知的財産分野においても業界をリードしています。今回は、テレコム業界における知的財産権とエリクソンのポリシーについて説明したいと思います。

テレコム業界をリードするイノベーターであるエリクソンは、研究開発(R&D)に年間50億ドルもの投資を行うなどR&Dに強くコミットしており、さまざまな標準に多大な貢献をしています。特許ポートフォリオを構築し、保護し、ライセンスを供与することで、 R&Dへの投資を保護し、資本化し、全体的な事業に資するようにすることを方針としています。結果としてエリクソンは、世界で35,000以上の許可登録済み特許を保有する、業界でも最強のIPRポートフォリオの一つを保有しています。  弊社の比類なき特許ポートフォリオは、2G、3Gおよび 4Gの技術を網羅しており、また100を超える特許ライセンス供与契約を通してロイヤルティーを受領しています。

特許は、知識と技術の自発的な共有を促進するものです。特許使用者に知識と技術を共有し、技術開発の強化の機会を与える代わりに、特許所有者は特定の期間、適正な報酬を確保する権利を与えられています。

競合他社の参入を防ぐために特許が使用される他の業界とは対照的に、テレコム業界では標準化とライセンス供与を通して、特許が業界の発展に積極的な役割を担っています。欧州電気通信標準化機構(European Telecommunications Standards  Institute、ETSI)などの標準化団体のメンバーは、保有するいかなる必須の特許も「公正で合理的で非差別的(Fair, Reasonable and Non-Discriminatory、FRAND)」な条件で自らライセンス供与することにコミットしています。実際FRAND とは、必須特許の保有者が標準への技術的な貢献度に応じた報酬を得る、妥当な知的財産権(Intellectual Property Rights、IPR) の合計コストを指し示すものでもあります。

GSM、 UMTS、LTE 標準を確立したETSIによると、必須特許とは、標準に含まれたIPRで、その IPRを使用せずに標準に適合した技術の実装ができないものとなっています。したがって標準技術を実装する際にこの IPRを侵害しないようにする唯一の方法は、所有者からライセンスを供与してもらうことです。

例えばGSMは数社のリードする企業の技術貢献により確立された標準でしたが、FRANDへのコミットメントにより、標準に必須な特許のライセンス供与契約を締結したどの企業も市場参入することができました。実際、GSM 標準はこのようなライセンス供与を通して強化され、WCDMA、HSPA、LTEに発展してきました。 こうしたオープンな標準が、2013年には、複数のチップセットベンダーと100 以上の端末ベンダーを擁するグローバル市場と67億の携帯電話契約の創出をもたらしたのです。

ある標準に必須な特許は、同様な機能を持つ他の標準にも適用されることがあります。 例えばWLANは HSPAに類似した高速データ機能を持った無線標準です。このアクセス技術は、必然的にエリクソンとその他の企業からの技術に基づいた特許を含むことになります。したがって、エリクソンは、エリクソンの特許ポートフォリオ全体と同じ条件で必須のWLAN特許のライセンスを供与することになります。

つまりエリクソンは、標準の開発に多大な投資を行ってきた企業に報酬を与えるため、標準に必須な特許がFRAND 条件で広く使用可能になっているオープンな標準にコミットしています。ライセンス供与のロイヤルティーは、市場の大きさと特許所有者の相対的な特許の強さを始め、多くの要素を考慮すべきで 、ライセンスを受ける人はすべて公平な扱いを受けなければなりません。 したがって、エリクソンが発明した必須特許を利用したいすべての人にライセンスを供与するライセンス供与プログラムを行っています。

 

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マーケティング&コミュニケーション部

エリクソン・ジャパンにおける情報発信を担当。社外や社内のステークホルダーに対してエリクソンのメッセージを伝え、事業活動に対して理解を高めていくことで、日本にエリクソンファンを増やしていくことをミッションとしています。

ホームページやソーシャルメディアなどのオンラインコミュニケーションも運営。