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CIAJジャーナルに エリクソン・ジャパン株式会社代表取締役社長の随想記事が掲載されました

October 02, 2014

この度一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会の月刊機関誌、CIAJジャーナルにエリクソン・ジャパン株式会社代表取締役社長の野崎哲およびヨッシー・コーエンの随想記事が掲載されましたのでご紹介します。注:情報通信ネットワーク産業協会の許可を得て掲載しています。

 

すべてが「繋がる」社会に向けて

エリクソン・ジャパン株式会社代表取締役社長 野崎哲

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 この度は CIAJ ジャーナルに寄稿させていただくという貴重な機会を頂き、大変光栄に存じます。

 エリクソン・ジャパンは、1985年に駐在員事務所としてオフィスを開設して以来、約30年間にわたり、通信事業者様を中心とする日本のお客様と緊密に協力して事業をすすめてきました。現在の社員数は約 1,000 名で、東京・横浜・名古屋・大阪に拠点があります。

 私の役割は、日本のお客様に対し、産業界、生活、社会環境において「繋がること」でもたらされる利便性を向上させるビジネスを推進していくことです。今や移動体通信技術は私達の日常生活に無くてはならない一部となっていますが、更に付加価値を高め、より完成度の高い、より良いユーザー体験を実現できるネットワークを提供することは勿論、モバイルの活用により生産性を向上したり、エネルギー消費削減を通して地球環境に寄与出来るよう持続可能な社会の構築に貢献することも含めて取組んで参ります。エリクソンは、そのビジョンとして、ネットワーク化社会の実現をリードすることを掲げており、日本市場においても本ビジョンの具現化を推進したいと考えています。

 海外での事例をご紹介しますと、通信事業者様との協力のもと、大型輸送船舶に携帯電話基地局を設置し、衛星ネットワークを介して接続を行うことで、長期間に亘る航行期間に船員の皆さんに通信サービスを提供し、また船舶の運航状況をモニターすることで、港湾の空き状況に応じて速度コントロールを行い、20%以上の大幅な燃料費の削減を実現した例があります。加えて、積載をしている全てのコンテナを「繋ぐ」ことで、遠隔地から、積荷の温度や湿度をモニターし、制御することも可能になりますし、受取り側でも運航状況や積荷の状況を随時モニターすることができます。海運会社、積荷物品の製造メーカー、輸出業者、受取り人、そして全ての段階に関わる方々に「繋がること」の利便性を提供し、燃料費節約等社会環境への貢献にも繋がる、All-Win のソリューションになります。

 エリクソンは、本ソリューションの構築だけではなく、システムの運用も含めて包括的に提供しています。他にもスマートメータや、 自動車といった分野で数多くの実績を蓄積してきています。今後も様々なお客様のニーズを捉え、ネットワーク化社会を推進するビジネスの拡大に取組んで参ります。

 こうしたソリューションを提供する上で、 通信事業者様に提供するネットワークの向上は基本要件です。使い方やサービスの方向性 を踏まえたネットワークの進化のあり方を 日々お客様と協議し、エリクソンがグローバルに蓄積をしている技術、経験、知見を積極 的に紹介・展開して、ネットワークの完成度 向上に取組んでいきたいと考えています。たとえば、昨今議論が活発化しているネット ワークのクラウド化、仮想化についても、弊社はグローバルに多くの通信事業者様と取組みを進めています。

 上述のようなサービスやM2Mといった使い方が普及する中では、サービスに影響を与 えることなく、増大する端末やトラフィック、 或いはお客様により異なる KPI を迅速かつ 柔軟に満足させるという要件がネットワーク には求められます。クラウド化や仮想化は、 新しい技術だから導入するのではなく、トラフィック増、ユーザーの使い方の多様化に対応し、新規サービスの迅速な提供を可能にす る為の新たな手段として捉えることが重要です。私達はそのために必要な最低の遅延、ミッ ションクリティカルなサービスに対応する堅牢性、そして強固なセキュリティを確保したクラウド・仮想化ネットワークとして提供して参ります。こうした新しいネットワークの創造と新たなエコステムの構築をリードすることは、エリクソンのようなグローバルリーダーの責務と考えています。

 2020 年には東京オリンピックがやってきます。オリンピックというイベントは 5G を含む新しいネットワークの構築・提供や、新サービスの提供の機会であると同時に、瞬間的に膨大なトラフィックを生む、超大規模スレステストであるとも言えます。エリクソンは大規模スポーツイベントにおける通信サービスのサポート経験を豊富に有し、イベ ントサポート専任の組織も持っています。

 過去のオリンピック大会は勿論、先のブラジルにおけるワールドカップでも、ブラジルの主要携帯通信事業者様のネットワーク運用 を支援し、大規模な輻輳を起こさず、混雑したスタジアムや周辺において、ユーザー体感の維持・向上に貢献しました。この経験を是非日本のお客様に提供し、2020 年の東京オリンピックの成功に微力ながら貢献したいものです。

 通信事業者様や産業界、および一般消費者の皆様全てに喜んで使って頂ける通信サービ スを提供していくため、私自身は甚だ役不足ではありますが、エリクソンが持つグローバルな経験やナレッジを活用し、お客様と共に 一歩ずつ前進をしていきたいと考えています。

 

テクノロジー、文化、そしてその間にあるもの

エリクソン・ジャパン株式会社 代表取締役社長 ヨッシー・コーエン

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 今回、CIAJ ジャーナルにビジネスや日本についての私の考えを述べる機会をいただき大変感謝しております。

 私はソフトバンク社、そして米国のスプリント社を含むソフトバンク・グループのグローバルビジネスをサポートする責任者です。

 私は、日本で働くようになって5年以上になりますが、日本市場は常にエリクソンのグローバルでの売上上位3位に入る重要市場です。来日以前は様々な国を訪問し、働く機会 に恵まれてきました。日本はその中で最も先進的でユニークな国のひとつです。常に完璧 を求める姿勢と、非常に強い忍耐力という文 化的な特徴が、日本の生活や仕事にいい影響を与えていると常に感じています。

 エリクソンは1876 年に設立されたスウェーデンの企業です。世界180 カ国で、500 社以上の通信事業者様とビジネスを行っています。社員数は全世界で11 万4 千人を超えます。

 エリクソンの社風のユニークな点として、歴史ある企業であるにもかかわらず、非常にイノベーションを重要視しているということがあります。例えば保有する特許数は3 万5千件を超え、研究・開発に従事する社員数は2 万5 千人を超えます。現在世界のLTE 設備及びサービスにおけるシェアは50% を超えます。

 この技術開発を重んじる姿勢が、約140年の会社の歴史を支えてきたといえます。今後もさらに研究・開発に注力すべく、通信事業者様と様々な共同研究開発を行い、技術の標準化活動に力を入れています。

 エリクソンのグローバル資産である技術や経験を活用して、日本のお客様のビジネスに貢献することは、簡単ではありませんが非常にやりがいがあります。日本市場の特徴として、携帯通信事業者の皆様は技術開発や先端技術にとても高い関心を持ち、その導入にもとても熱心です。同時に、エンドユーザーの皆様も高度なモバイル・アプリケーションを自由自在に使いこなします。ここから、高密度なトラフィックという日本の通信環境の特徴が生まれます。先に述べたような、日本で求められる品質に対する高い期待が、このように非常に進んだ高品質の通信を可能にしているのだと思います。
 

 これは一方で、私たちのようなベンダーにとってはお客様の要件が厳しい市場であることを意味しますが、同時に、エリクソンというグローバルな会社にとっては、日本のお客様から学べることが非常に多いということでもあります。実際、お客様からの新技術や機能に関する意見が、より洗練されたプロダクトやソリューションに繋がった事例もあります。

 このような日本という素晴らしい市場で、常にお客様の期待以上の設備やサービスを提供できるよう、日々精進していく。これがエリクソンと私の日々の目標です。

 携帯通信市場は急速に成長し、技術革新が起こり続けているダイナミックな市場です。例えば、エリクソンは「モビリティ・レポート」というグローバル携帯市場動向に関するレポートを半年毎に出しています。2014年6 月の最新号によれば、2015 年には世界の携帯電話の加入数は世界の総人口を超えると予測されています。またエリクソンでは、IoE (Internet of Everything) の発展により、2020 年までには500 億のモノが繋がり、人々の生活、ビジネス、そして社会に変化と進化をもたらし、新しい社会が誕生すると予測しています。私達はこの社会を「ネットワーク化社会(Networked Society)」と呼んでいます。私たちが生活している現代の社会では、目覚しい技術革命により圧倒的な変化と進化が起きつつあります。すべての人・モノ・場所がリアルタイムにつながることで、新たなイノベーションが起こり、コラボレーションの方法が進化し、ものづくり、行政、そして持続的な生活のあり方が大きく変わっていくことでしょう。そのような社会の実現を目指して、私達はICT(情報通信技術)のリーディングカンパニーとして、継続的にイノベーションを提供していくことで貢献していきたいと考えています。

 最後になりましたが、私はビジネスの成功は、戦略的なパートナーシップを築いた者同士が、お互いの成功のために共に尽力することを誓い、不断の努力を積み重ねていくことによってのみ達成されると考えています。これは、リーダーとして、最高のテクノロジーを提供していくことと同じくらい重要なことであると考えています。

 私の仕事にとって何よりも大切なことは、お客様のビジネスの成功です。お客様に対し、最先端のテクノロジーを提供するだけでなく、お客様からの信頼に値するプロフェッショナルなサポートを提供するパートナーとして、お客様と共に歩んで行くことが私の信条です。

 

著者

マーケティング&コミュニケーション本部

マーケティング&コミュニケーション部

エリクソン・ジャパンにおける情報発信を担当。社外や社内のステークホルダーに対してエリクソンのメッセージを伝え、事業活動に対して理解を高めていくことで、日本にエリクソンファンを増やしていくことをミッションとしています。

ホームページやソーシャルメディアなどのオンラインコミュニケーションも運営。